買い物に困ったら。いつでも頼れる、上尾市の買い物代行

「食欲がないみたい」で片付けないでください

「食欲がないみたい」で、済ませていませんか

久しぶりに実家に帰って、親と食卓を囲む。

ご飯を残している。おかずも半分くらいで箸を置く。

「食欲ないの?」
「もう年だからね。そんなに食べられないよ」

そう言われて、そうかと思って、それで終わる。

でも——本当に食欲がないのでしょうか。

食べたくないのではなく、食べられないのかもしれません。

この二つは、まったく違う話です。

油揚げが噛めなくなった

私は高齢者施設の厨房で、毎日ご高齢の方の食事を作っています。長く弁当店もやってきました。五十年以上、人の食べるものを作ってきたことになります。

そこで、何度も見てきた光景があります。

ある方は、味噌汁が好きでした。具は、油揚げと豆腐。ずっとそれでした。

ところがある日から、油揚げを残すようになりました。

硬い肉でも、漬物でも、せんべいでもありません。油揚げです。柔らかいはずのものです。

それが噛みきれない。口の中でいつまでも残ってしまう。だから、食べない。

そして、油揚げをやめました。味噌汁の具は、豆腐だけになりました。

献立は、静かに減っていきます

ここが大事なところです。

本人は「油揚げが噛めなくなった」とは言いません。

ただ、残す。次から入れない。黙って、食べられるものだけになっていきます。

油揚げが消える。次に、きんぴらが消える。れんこんが消える。りんごが消える。

そうやって食べられるものが減っていけば、当然、食べる量も減ります。

私が見てきた方は、食事の量が半分近くまで減りました。

ご家族はそれを見て「食が細くなったね」と言います。でも実際に起きていたのは、食欲の低下ではありません。噛む力が落ちて、食べられるものが減っただけです。

スプーンを見てください

もうひとつ、分かりやすいサインがあります。

箸を使わなくなり、スプーンで食べるようになる。

これは、指先の力が落ちてきた証拠です。箸は、思っている以上に難しい道具です。二本の棒を指先だけで動かして、物をつまむ。あれができなくなってくる。

そして、ここからが本当のサインです。

そのスプーンが、だんだん小さくなっていきます。

最初はカレースプーンのような大きなもの。それが、いつのまにか小さじになっている。

理由は二つあります。大きなスプーンを持ち上げて口まで運ぶのがつらい。そして、口いっぱいの量を一度に飲み込めない。

台所の引き出しを開けて、親がいま何で食べているかを見てください。本人が言わないことが、そこに出ています。

私たちが厨房でやっていること

では、噛む力が落ちた方に、私たちはどうしているか。

一、小さく刻む

小さじに乗るくらいの大きさに切ります。「食べやすいように」というより、「口に入れてから飲み込むまでを楽にするため」です。

二、とろみをつける

刻んだだけだと、口の中でバラバラになって、かえって飲み込みにくくなります。細かいものが気管に入りやすくなるからです。

そこでとろみをつけて、食べ物をひとつにまとめてあげる。こうすると、まとまったまま喉を通ってくれます。

刻むことと、とろみをつけること。この二つはセットです。刻むだけでは、かえって危ないことがあります。ここは覚えておいてください。

それでも、好きなものは食べたい

ここで、忘れてほしくないことがあります。

食べる力が落ちても、好きなものを食べたい気持ちは落ちません。

油揚げの味噌汁が好きだった人は、豆腐だけの味噌汁になっても、やっぱり味噌汁が好きなのです。

だから、量が減ったからといって「もう何を食べても同じ」ではありません。むしろ逆です。食べられる量が少ないからこそ、その一口が好きなものであってほしい。

私が買い物を代行するとき、そこを一番大事にしています。

買い物を、代わりに行きます

私は埼玉県上尾市で、買い物代行をしています。

ご依頼くださるのは、たいてい遠方に住んでいるお子さんです。

スーパーへ行き、ご自宅までお届けします。レシートは必ずお渡しします。そのときの親御さんの様子も、ご家族にお伝えしています。

長く料理をしてきましたから、何が食べやすくて、何が食べにくいかは、だいたい分かります。柔らかいもの、噛みやすいもの、それでいて味気なくないもの。言われたものを買ってくるだけの仕事とは、少し違うつもりでいます。

最後に、正直なことを

噛めない、飲み込みにくいというのは、放っておいていい話ではありません。

食べ物が気管に入ってしまう「誤嚥」は、高齢の方にとって命に関わることがあります。むせることが増えた、食事中に咳き込む、熱を出しやすくなった——こういうときは、必ず医療機関に相談してください。

歯科でも、内科でも構いません。歯や入れ歯の問題なのか、飲み込む力そのものが落ちているのか。そこは専門家でないと分かりません。

私にできるのは、買い物と、ちょっとした見守りだけです。それ以上のことは、それ以上の専門家がいます。そこを正直に言えないような業者に、大事な親御さんを任せてほしくありません。


今度、実家に帰られたら。

親御さんが何を残したか、見てみてください。そして台所の引き出しを開けて、何で食べているかを見てみてください。

「食欲がない」の裏に、別のことが隠れているかもしれません。


上尾市とその周辺で、買い物代行を承っています。
遠方にお住まいのご家族からのご相談も歓迎です。

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